先日読んだ「職場の教養」の本の中から
複数の人同士で、名刺交換をする際の話です。
お互いに挨拶をして、頭を上げた時、相手がすでに隣の人の方へ向かっていたことはありませんか。
率先して物事を行うことは成功の秘訣ですが、締めくくりを疎かにしては、物事は成就しません。
中国の史書「戦国策」に、「百里を行く者は、九十を半ばとす」という言葉があります。
物事の九割まできてやっと半分と心得よ、という戒めの言葉です。
九割といえば、ある程度、先が見える段階です。
その時に<このままいけば大丈夫>と気を緩めるか、
<最後の一割こそが重要だ>といっそう集中して行なうか、
その違いが物事の成果に大きく関わるのです。
名刺交換は、初対面の印象を左右する需要な場です。
せっかくの機会に、相手に寂しさや虚しさを感じさせては、元も子もありません。
小さなことでも、終わりをきちんと全うしてこそ、次の仕事につながります。
名交換は、しっかりアイコンタクトをして締めくくりたいものです。