私たちは、人や出来事などとの様々な出会いを経[へ]て今の人生があります。
社会学者のマーティン・ブルーバー氏も「人生は出会いで決まる」と
主張しています。
氏は、人と他者との出会いとは、「私」と「あなた」の関係であり、
こに信頼や尊敬が生じることだといいます。
確かに、自らの人生を振り返ると、両親との出会いから始まり、
親族、学校、社会と、生活範囲の拡[ひろ]がりに応じて、
様々な出会いを重ねてきています。
私たちは、それらの出会いを、どのように活[い]かしてきたでしょうか。
出会いを生かすも無駄にするのも、心のあり方によって異[こと]なってきます。
明るく積極的な心で人に出会うとき、その人によって磨かれ、
長していくものです。逆に、暗く消極的な心で接すれば、
せっかくの出会いも、すれ違いに終わってしまうのです。
お世話になった人に感謝することはもちろん、これから出会う人との
交流を通じて、自分を磨[みが]き、成長させていきたいものです。